1日5分で脚痩せ、腹筋バキバキはどうすればできますか!?
現代科学では、部分痩せ自体否定されています。
大変残念ですが、そもそも部分痩せの方法が確立されていません。
そのため、「〇〇痩せ!」と体の一部を痩せるような表記をしている場合は、情報源として信頼できません。
仮説は大いに結構!
ただし、分からないことを分かった風に表すのは許容できません。
ダイエットを成功させるために、まずは現実を知りましょう。
記事の目的
前回に引き続き、情報源大丈夫?という観点の記事です。
また、「〇〇分で痩せる!」系は次回取り扱いたいと思います。
※書きやすいからね。
いずれにせよ、この記事も含めて情報源が確からしいかは確認しましょう。
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前回記事いい加減に決着を付けたい、ダイエット中に〇〇を食べても大丈夫?論
もちろん、しっかり説明しますが、結論としては軽々に回答できません。 辛口な回答をすると、この質問が出る時点でダイエット方法を見直すべきだと考えます。 ダイエットは貯金に似ている これについては持論です …
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次回記事「1日5分で痩せる運動!」系のミスリード 【時短の有酸素運動】ダイエットの本当の効果とは
現実的な話として、エクササイズ(有酸素運動)は、ざっくり(強度)×(時間)です。 ※本当は体重も大事ですが、いったん割愛。 そのため、一日5分のエクササイズも、6年続ければ一年間30分ずつ運動した場合 …
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部分痩せができないという根拠
否定する以上、こちらも情報を出さなければなりません。
良くまとまっているサイトがあるので、紹介します。
※専門家が寄稿する非営利団体で、ページ内に論文のURLもあります。
https://theconversation.com/can-i-actually-target-areas-to-lose-fat-like-my-belly-205203
参考論文(上記のページ内に記載あり)。
ではどう痩せていくのか?
全身から、体が自然に判断(比喩表現です)して痩せていきます。
参照元サイトでは、遺伝の影響を示唆しているようです。
自分の経験則では
一番最初にダイエット効果を実感するのは、お腹周りです。
同時に、最後まで残った感じがするのもお腹周りです。
良くも悪くも、脂肪がたまりやすい部分は消費しやすい部分でもあると捉えています。
「太っている」と勘違いされる「むくみ」の罠
太っている、または痩せたという勘違いの原因になるのがむくみです。
むくみとはどのような状態なのか、簡単にでも理解しておきましょう。
むくみとは、余分な水分によって発生する
医学名称は「浮腫(ふしゅ)」であり、ざっくり言うと余分な水分がたまった状態です。
※一般に浮腫と書いてあると、血管由来の病気を指す場合があるので「むくみ」の方が誤用しにくいと思います。
要するに、体の一部に水が溜まっている状態です。
ダイエット目的が見た目なら、むくみの解消は正しい選択肢となり得る
ダイエットはむくみの解消ではありません。
逆に言うと、むくみを改善すればダイエットすら必要でなかったパターンもあり得ます。
恐らく、健康か見た目(洋服の大きさも含む)がダイエットの目的でしょう。
まず初手として、ダイエット自体が必要なのかを判断してください。
結局最適な状態ではないので、解消できるならしておいた方がいい
仮にむくみがあったらどうしたらいいでしょうか。
むくみ自体というよりは、放置した場合に別な病気に発展する場合があるようです。
程度の違いはあれど、生活習慣病に近いでしょうか。
むくみの改善方法
最適解として、継続するような場合は医師の判断に従ってください。
病気に発展する方がレアケースだと思うので、一番簡単な手はストレッチだと思います。
他にも食事や、具体的なストレッチの方法などは、いくらでも情報は見つかります。
自分の判断にも限界があるでしょうから、手に負えないと思ったら医療機関に行くのが無難です。
むくみと肥満の判断方法(個人差があるので注意)
指で該当箇所を数秒押したとき、しばらく凹んでいたらむくみと言われます。
※自分で検証していないので、あえてぼかしてます。
肥満の状態か?
肥満の判断方法は、意外と見た目がおすすめです。
男性なら15~19%、女性なら20~25%ぐらいを狙ってもいいと思います(※標準体型の限界値レベル)。
個人的には、大会など目指さないならこれ以上狙う必要はない気はします。
スリムならば良いですが、ガリガリとなると違うと感じませんか。
それでも部分痩せしたい場合
特に、女性に多い要望だと認識しています。
科学でダメなら、どうすればいいか。
そう、医学です。
※【要確認】当ブログでは手術に対しては中立である
最初に言及しておきたいのは、手術は肯定も否定もしません。
現状において有効な手段だと思いますが、保険適用できずリスクが伴います。
私自身、腕の良い病院を紹介できる伝手がありません。
部分痩せは脂肪吸引によって実現できる
現実的な方法で部分痩せするには、脂肪吸引です。
良い悪いの判断は分かれると思いますが、現状は他の方法がありません。
上述の通り、リスクのある話なので良く考えて選択するべきです。
脂肪吸引はダイエットではなく見た目の調整
太るという事象は、脂肪細胞が増えることではなく、「膨らむ」ことによって発生します。
つまり、脂肪細胞の数は変わりません。
脂肪吸引とは、細胞の数自体を減らす手術に該当します。
一方で、数を減らしたからと言って余分なカロリーが自然に排出されることは確認されていません。
数が減ったことによって施術部のみ見た目は変化しますが、体脂肪率や体重などにはほとんど寄与しないことは覚えておきましょう。
従って特別な場合をのぞき、健康目的での効果は望まない方がいいです。
例えば胸を減らさずに痩せる、などであれば脂肪注入による組み合わせも検討
部分痩せができないということは、意思に関わらず全身痩せていきます。
特に総数が多ければ使われる可能性も高いので、女性なら胸の脂肪は減りやすい傾向にあります。
現代医学では、吸引した脂肪を注入する方法があります(豊胸手術の一種として存在)。
男性の場合は気にしない場合が多いと思いますが、女性の場合は気になる方もいると思うので、ダイエットの影響範囲を理解して臨むべきだと思います。
形を変えるには「加工」するというのが現実
脂肪細胞の数は決まっており、ダイエットでも減りません(それぞれがしぼむ)。
形自体を変えるには、いわば加工作業(手術)が必要です。
再度強調しておくと、技術依存や潜在的リスクがあり、当ブログとして手術に対しては中立です。
アフィリエイトのサイトではどうしても薦める傾向があるので、最終的にはリスクとリターンを自分で考えるようにしましょう。
ダイエットの第一歩は現実を知ることである
無理な貯金がダメなように、無理なダイエットも禁物です。
健康的に痩せる方法と、健康的に痩せていいライン(体脂肪率)を見極める必要があります。
モデル業等であれば例外の可能性がありますが、継続していくためにも現状を確認してください。
- 目指しているスタイル(体重・体脂肪)は健康的な範囲か
- ダイエット期間は適正か、理論値で考えていないか(振れ幅、仕事やストレスなどによって普通は最高効率にならない)
- そもそも目指すゴールの達成方法はダイエットが適正か
なぜ誤情報が出回るのか
ざっくり言えば、現実を把握していないからでしょう。
残念ながら、甘い言葉に騙されてしまっている状態です。
簡単でないからこそ情報が出回る現実
誰でもできることは情報として出回りません。
難しいからこそ、なんとか簡単にしたい!、という需要があって初めて情報として価値を持ちます。
部分痩せというトピックについても、「現代科学では不可能です」と言えばそれまでです。
しかし、たまたまむくみなどが原因で悩みが解決している人がいた場合、悪意なく「私はこれで成功しました」という事例が出回ることになります。
そういった情報が拡散されるにつれて、ビジネスとなり、そして市場となってしまうのが現在であると推測しています。
金銭的な詐欺も構造は同じ
楽して儲かる方法はありません。
※少なくとも現在は、と注釈しておきます
しかし、とても魅力的です。
部分痩せも構造としては同様で、不可能だができたら魅力的な情報を、できるように勘違いさせる形で流布させている状態だと思います。
まとめ: 部分痩せは現代科学では不可能!ダイエットの現状と限界を知ろう!
部分痩せについて、前回同様に踏み込んだ形で紹介しました。
魅力的なトピックではありますが、だからこそ慎重になる必要があります。
最後に
念のためひとつ注意してほしいことがあります。
仮に部分痩せの情報を拡散しているものを見つけても、攻撃的にならないことです。
先述の通り、「むくみの解消によって部分痩せしたように感じる」場合(=勘違い)は確かに存在します。
明らかに悪意がある場合はともかく、勘違いも十分に考慮できるトピックなので、この情報はあくまで自分がどうするかという観点で活用してほしいと思います。
持病・通院中などであれば、専門家の意見に従ってください。
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前回記事いい加減に決着を付けたい、ダイエット中に〇〇を食べても大丈夫?論
もちろん、しっかり説明しますが、結論としては軽々に回答できません。 辛口な回答をすると、この質問が出る時点でダイエット方法を見直すべきだと考えます。 ダイエットは貯金に似ている これについては持論です …
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次回記事「1日5分で痩せる運動!」系のミスリード 【時短の有酸素運動】ダイエットの本当の効果とは
現実的な話として、エクササイズ(有酸素運動)は、ざっくり(強度)×(時間)です。 ※本当は体重も大事ですが、いったん割愛。 そのため、一日5分のエクササイズも、6年続ければ一年間30分ずつ運動した場合 …
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クレジット
部分痩せを否定している専門家の意見
https://theconversation.com/can-i-actually-target-areas-to-lose-fat-like-my-belly-205203
意見の根拠となったメタアナリシス(信頼性の高い部類の論文)