ウェブサイトを何のために構築しますか。
私は、目的が果たせて、読者に価値を提供できることだと思います。
読者が見たい情報を探しやすく、企業はメンテがしやすいこと
企業サイトならば、有名で実績のあるテーマが決定的におすすめです。
こんな方におすすめ
- 企業サイトの新規構築・リニューアルを考えている方
- 企業サイトを制作(受注)を考えている方
- サイトを作ったはいいが、運用に悩んでいる方
そもそもウェブサイトとは価値を提供するもの
なぜ有名なテーマを薦めるかと言えば、何より必要な機能が備わっているからです。
必要な機能とは
- 必要な情報(価値)にアクセスしやすいデザイン
- 企業側も早く正確に情報を発信できる
- 読者の傾向(アナリティクス)が分析でき、改善に活用できる
情報は常に移ろいゆくものですから、早く正確で分かりやすい、コレがポイントになってきます。
私もまだまだ精進ですね。
他にはないオリジナル = いいものとは限らないということ
逆に、あまり有名でないテーマを使った場合のメリットを考えてみましょう。
マイナーなテーマのメリット
他ではないオリジナルな表現ができる
要するに…
いわゆる「差別化」ができる点でしょう。
差別化すべきなのは提供する価値
ここで振り返ってほしいのですが、ウェブサイトの行きつく先は三方よしだと思っています。
つまり、サイトを通じて企業は顧客を獲得でき、顧客はサービスを受け取り、何らかの社会活動を行う。
この関係図に立った時、差別化すべきなのはWordPressではなく発信する情報だと考えています。
最後には「使いやすさ」がモノを言う
読者が使いやすく、企業が管理しやすいサイトが理想です。
その点、有名なテーマは実績を踏まえてどんどん改良されています。
サイトが使いにくければ読者が離れますし、管理が難しければ更新が滞ります。
双方にとって使いやすいことが、継続に繋がり成果に繋がるということです。
カスタマイズで印象はかなり変わる
視点を変えた話として、意外と同じテーマに気づかない、と言うポイントを付け加えておきます。
使っている画像や配色、文章校正が変われば、テーマが同じでも気にしません。
パクリはまずいですが、テーマでデザインが類似することを懸念する必要はないでしょう。
サイトのメンテナンスがしやすいことによるメリット
モチベーションが上がる
企業サイトとはいえ、最後に使うのは人間です。
イライラしながら管理していては、ミスや品質の低下に繋がるでしょう。
ココがポイント
管理する際のモチベーションは、意外と成果物にも影響するものです。
記事の質に集中できる
これは構成の仕方にもよりますが、「やりたいこと」と「できること」のギャップはあるものです。
有名なテーマは機能が豊富ですし、機能や代替案がすぐ見つかるかもしれません。
逆にマイナーなテーマでは、そもそも機能自体が貧弱である可能性があります。
ココがポイント
一回毎に作業を止められては、記事の作成に集中することは不可能です。
問題の解決がしやすい
使用者が多いということは、必然的に情報量も多くなります。
そのため、マイナーテーマに比べて格段に調べやすいです。
ココがポイント
瑣末な問題で時間を取られるのは、非常にもったいないです。
分析がしやすい
効果的なサイトの運用には、細やかな調整が必須です。
分析機能や、ウィジェットを使ったコンテンツの差し込み機能も豊富にあります。
ココがポイント
軌道修正がしやすい構造になっています。
障害対応が早い
セキュリティ対策や機能の改修など、システムではアップデートがあります。
有名なテーマ、つまりコストがしっかり書けられるテーマは、その対応も早いです。
ココがポイント
企業サイトなら特に、セキュリティ対策は必須。今時は個人サイトも配慮が必要です。
企業サイトにおすすめのテーマ2選
もっと色々テーマがあるのは把握していますが、業務で構築および運用経験のあるものに絞りました。
他のサイトに当たっても評判はいいですし、有用な選択肢だと考えています。
「TCD」シリーズ
洗練されたデザインが特色のテーマだと思います。
素材をこだわる必要はありますが、ブランドイメージが作りやすいのではないでしょうか。
ココがおすすめ
スタートアップや、ブランディングなどにもおすすめ
「Lightning」シリーズ
Bizvektorテーマの後継
無料版もあるのが特徴で、有料プラグインで解析機能をかなり充実させることができます。
デザインも必要十分に優れていますが、どちらかというと運用に力を入れている印象です。
ココがおすすめ
マーケティングと伴奏で運用するなどにおすすめ
有名なテーマの使いやすさは、概ね甲乙つけがたい
機能は流行があるので、案外似てくるものです。
どの有名テーマも記事更新はしやすくなってますし、カスタマイズ性も持てあますほどあります。
テーマの候補を絞った後は、ベースのデザインや、そのテーマの「売り」に着目して選んでしまっても良いと思います。
テーマでサイト構築をする際の流れ
過去に携わってきた経験から、失敗というかスケジュールが崩れたり、トラブルになりかけたりといったパターンがあります。
おすすめのパターンを紹介しつつNGパターン回避のポイントを解説するので、参考にしてみてください。
行きつく原因はコレ
サイトの運営者と制作者とのコミュニケーション不足
STEP1 要件を固める(事業計画を練る)
まず外せませんね。
発注者と制作者間で、以下のポイントは決めておくようにしましょう。
ポイント
-
何のために作るのか
-
誰のために作るのか
- いつまでに必要なのか
- ゴールやチェックポイントは何なのか
サイトの要件は事業計画書
上記のような要件は、いわばサイトの事業計画書です。
計画通りに進むか、期待の成果は得られているかを確認する重要なチェックポイントになります。
ココに注意
一番ダメなのは、何かうまくいかない、という曖昧な状態に陥ることです。
STEP2 デザインの大枠(フレーム)を決める
何をどのような配置で掲載するか程度がおすすめ。
あまり細かすぎず、ただきちんと目的は決めて配置しましょう。
あくまで経験上ですが、詰めすぎると失敗パターンにハマります。
STEP3 目的を達するのに一番近いテーマを探す
恐らく100%一致するものはありません。
以下の順番で、テーマを選択することをおすすめします。
テーマ選定の基準
- 実績があり現在もメンテされているテーマか
- 目的を達するための機能が備わっているか
- デザインが構想に近いか
ちなみに個人サイトならば、モチベーションを第一にして「3」を一番上に持ってくる、と言う考え方もありだと思います。
STEP4 もう一度、今度は詳細を詰めたデザインを決める
私としては、デザイン(概略)→テーマ→デザイン(詳細)が良いと思います。
理由としては、理想と現実の乖離をなくすためです。
NGパターン例1「カスタマイズしすぎると収拾がつかない」
テーマより先にデザインを詰めると、「全然デザインと違うのではないか」となる可能性があります。
デザインのやり直しや、追加コストなどが発生するリスクになるかもしれません。
NGパターン例2「実質のオリジナルテーマになる」
「ではデザインに合わせてカスタマイズしましょう」となれば、実質オリジナルテーマ化する場合があります。
「ウィジェット」機能などの範囲内ならなんとかなるでしょう。
ただアレもコレもとなってしまうと、テーマの機能が制限されたり、更新の度に細かいテストが必要になったりします。
STEP5 ここまでのプロセスを明文化しよう!
少し脇道にそれる話ですが、STEP1~4まではしっかりと残しておきましょう。
ココがポイント
メモレベルではなく、社内「文書」として
更新や解析の指標になる
何のために作成したのか、それを把握しているだけで運用がかなり楽になるでしょう。
いわゆる「ネットサーフィンをし過ぎて元の話題と関係なくなる」という状況に遭遇しにくくなります。
リニューアルのタイミングや目的の再設定に役立つ
再三にわたり書いてますが、目的を達する、つまり価値を提供できることが大切です。
逆に言えば、価値を届けられなくなった時がリニューアルのタイミングになります。
ココに注意
安全性なども絡むので、広義的にはセキュリティなどの外的要因も含みます
まとめ:企業サイトは最も価値を提供しやすい有名なテーマがおすすめ!
この記事の裏テーマは「価値を提供し続けること」です。
その立場になれば、以下のポイントが最重要だと考えています。
テーマ選びのポイント
- 使いやすいこと
- 問題があっても早く解決ができること
- 軌道修正や改善がしやすいこと
見た目がキレイとか、オシャレだとかは、優先順位を下げた方が近道になると思います。
運用の中でストレスの溜まらないサイトの方がモチベーションも保てると思うので、ぜひ参考にしてください!