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言われ続ける「jQuery終わった論」-なくならない理由と今後の必要性

私がまだ会社で働いていた3~4年前にも、「まだjQueryを使っている」、悪い表現では「jQueryはオワコン」などと聞いたことがあります。

実際にReactやVueなどのライブラリが普及し、ブラウザの差異(主にIEのせい)がなくなってきたことによってjQueryの役割は大きく減少しました。

一方で、保守(メンテナンス)の関係で使っているどころか、新規Webサイトでも導入することは少なくありません。

なぜなくなると言われ続けても残っているのか、そして初学者は学習すべきなのか、そういったことについて意見を述べていきます。

特に参考にしてほしい方

  • フロントエンドの開発者を目指している方
  • ReactやVueなどのライブラリとjQueryのどちらを学ぶか悩んでいる方
  • サイト制作を目指している方

jQueryは「終わった」とは言わないがわざわざ学ぶものでもない

先に結論を述べてしまうと、jQueruyは今後もしばらく使われ続けるでしょう。
ただし勉強が必要かというと、それは必要ないと考えています。

現在jQueryが必要とされる場面は、メンテナンスと軽度のアニメーション動作です。
具体的には、メニューの開閉、スライドショー、スムーススクロールあたりが有名でしょうか。

いずれにしても、ライブラリを入れて少しパラメータを設定するだけで動作させることができます。
事前に勉強をしなくとも、使用場面でドキュメントを読むだけで事足りる場合がほとんどです。

要するに、今のjQueryは以下のようなことだと考えています。

jQueryで簡単に解決できないことは、そもそもjQueryでやるべきでない。

これから学ぶなら「React」か「Vue」でいい

フロントエンド開発を目指すのであれば、今は「React」か「Vue」のどちらかで良いと思います。
下記のGoogleトレンドを参考にすると、「React」の方が突き抜けているようです。

引用: Googleトレンド

Vueの方は小規模スタートアップに向いているともいわれており、Reactより勢いは落ちているものの選択の余地があります。
身近で恐縮ですが、周りでAngularを選択する例はあまり聞きません。

どちらもできるに越したことはないので、どちらかというと易しいVueを学ぶというのもアリです。

将来性を見越すなら、今はReactを選択すべきでしょう。

サイト制作でVueやReactは使うのか

ここで考えてみたいのが、サイト制作でReactやVueなどのライブラリを使う場面があるかということです。

今時プレーンでコードを書くよりも、ペライチやwixなどのサービス、Wordpressなどではテーマを導入する場合が多いです。

多少のカスタマイズは必要ですが、テーマの機能やプラグインで解決させる場合が多くjavascriptを駆使するような場面はあまりありません。
むしろそういったことをなくすために、ツールやテーマを使って効率化をしています。

お知らせとお問い合わせフォーム程度の動的データしか扱わないようなサイトでは、ReactやVueまでは不要だと思います。

それでもサイト制作者がReactやVueを学ぶべき理由

サイト制作レベルでは使う場面が多くなさそうと思いつつ、私は学んではおくべきとの立場をとります。

大きな理由は、以下の二つです。

  • 就職や案件受注の武器になる
  • 案件のステップアップが図れる

ReactやVueの習得は就職や案件受注の武器になる

使えるスキルが多ければ多いほど、また習熟度が高ければ高いほど有利なことは間違いありません。

未経験者歓迎と言っている場合でも、結局経験者がいれば優先することはほぼ確実でしょう。

ライバルがいないような状況なら問題ありませんが、相手も本気で取り組んでくるのでしっかり備えるべきです。

チャンスが掴みやすくなり案件のステップアップが図れる

仕事を受注する経緯は様々ありますが、続ければ続けるほど多種多様な業務と向き合うことになると思います。

この時ぜひ逃して欲しくないのが、案件のステップアップです。

サイト制作の分野で言えば、フロントエンド開発が最も近いと思います。
※ECショップ構築あたりはその間くらいと想定しています。

一般的に動的な操作の少ないサイト制作よりも、フロントエンド開発として動的な操作が絡む方が高い単価を望めます。

サイト制作をメインで募集していたとしても、長く続けていけば次のように聞かれるかもしれません。

「外部システムとの連携を考えているのですが、可能でしょうか」。

この時「できます!」と答えられれば、そこから大きなキャリアアップも図れるでしょう。

まとめ:jQueryは今後も使われ続けるが、ReactやVueの学習を最優先にしよう

jQueryの勢いが落ちていることは間違いありませんが、無くなりそうにもないというのが現状です。
小規模のサイトであれば、今後も選択肢にあがるでしょう。

もし何かに例えるなら、jQueryはいわば自転車くらいだと思います。
そこまで練習しなくてもある程度乗ることができ、近所に行くには何かと便利です。

ただ遠方へ外出するには力不足ですよね。

遠方へ出かけたいなら、車(React、Vue)などの交通手段が必要です。
ただし、車を使用するには免許の取得(事前の学習)とガソリンの補給(開発環境の構築)が必要です。

どんなツールを使うにせよ、プログラミングはあくまで手段です。
目的を達するのに最もふさわしい手段を考えて、日々取り組んでいただければと思います。

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