一応最初から取り扱う予定でしたが、何気に初めてのゲーム記事です。
デスマーチ予備軍であまり時間もないので、今回は箸休め記事を投稿したいと思います。
題材はGC(ゲームキューブ)向けに発売された、「PSO(ファンタシースターオンライン) エピソード 1&2 Plus」というものです。
「Plus」のない無印版もありますが、もし今から買うならリメイク版のこちらがおすすめです。
ちなみに関連作で有名なのは「PSO2 NGS」という作品があります。
国産オンラインゲームとしてはそこそこ強い方ですね。
FPS+コマンドゲームの概念を持った独特のゲーム性
簡単にですが、ゲームの特徴的な部分を上げてみたいと思います。
攻撃システムが独特で、命中要素のあるアクションゲームとなっています。
モンスターハンターやソウル系などでは、当たるか当たらないかですよね。
GCのPSOは、原則ロック攻撃かつ当たった後に命中と回避による攻撃判定があります。
つまり、命中が低い場合は、どれだけ上手くてもあまりダメージが出せません。
激渋のドロップ設定
ハクスラ要素のあるゲームですが、それを差し置いてもドロップが渋いです。
元々先遣隊が派遣されていた設定で、素材ではなく武具がそのままドロップします。
そのため、取れるか取れないかの2拓になりますが、ベーシックなレア品でも1000体超の対象モンスター撃破が必要です(期待値80%)。
効率の良い狩場(クエスト)を選んでも、一つ当たり10時間以上は見なければなりません。
ちなみに最も渋いドロップ品はどのくらいで出るの?
例えば「サイコウォンド」という武器があるのですが、推定数十万体の撃破が必要です。
低確率で出現するレアモンスターを狙う方法もありますが、いずれにしても十万以上は覚悟しなければなりません。
現実時間換算で、激レア武器一つに対して推定1000時間を優に超えるレベルです。
ストーリーは1週回って珍しくない?当時としては新しかったかも
ゲーム中にストーリーを感じることは、あまりありません。
しかしクエストで得られる情報の断片から、いくつかのテーマ性を知ることができます。
ネタバレを防ぐためにざっくり書きますが、例えば以下のようなものがあります。
- 世界の影響力争い(エピソード1)
- AIとシンギュラリティ(エピソード2)
- 軍と政府の関係(エピソード1, 2)
- 人口、移民関係(エピソード1, 2)
○○系小説でありそうなくらい、てんこ盛りですね。
上で書いた通り、ゲーム中はほとんど関係してきません。
クエスト自体とそこで得られる情報を、時系列を考えてまとめるとやっと得られる情報です。
割と最近のゲームで言うと、「ELDEN LING」の作りをイメージすると分かりやすいかもしれません。
※もちろん世界観、ゲーム性などは全く違います。
オンラインサーバーで自作のクエストが実行できる
このゲームでは、当時としては珍しいオンライン機能があります。
コンシューマとしては、一番最初かそれに準じるものだと思います。
※詳しくは書きませんが、実は大きな弊害もありました。
当然ながら現在は配信を止めていますが、有志がサーバーを公開しています。
自分で立てることもできますし、有志のサーバーに接続することも可能です。
また、オンラインには専用のクエストが公開されています。
自作したものも追加できるので、そこそこ制限はありますが敵や難易度のカスタマイズが可能です。
※有志の活動は運営(SEGA)からお目こぼしをもらっているだけなので、金銭は絡まないようにしましょう。
- サーバーの開発者サイト: http://www.fuzziqersoftware.com/ (newserv)
- クエストエディタの公式サイト: https://qedit.info/index.php?title=Main_Page
クエストエディタ(QEdit)の特徴と使い方
だいぶ逸れましたが、本題のクエストエディタについて触れたいと思います。
もともと有志の方が解析して作ったものなので、あまり使いやすいものではありません。
GUIはまとめて指定できず、スクリプトがアセンブリという徹底ぶり。
仕方がないものの、慣れるまで多少苦労すると思います。
クエストの作成手順
クエストを作成する場合には、一から作ることはおすすめしません。
QEditを扱う記事にはどこでも書いていると思いますが、既存クエストを読み込んで改変することをおすすめします。
Plus版なら、「奪われたヒートソード」などがいいでしょう。
一見オフライン用のものが使いやすそうですが、そのままでは使えません。
オンライン専用の「BB」版向けに作られており、ゲームがフリーズします。
まずは敵を一体配置してみよう
はじめはあれもこれもせず、敵を一体配置してみましょう。
ここまでついてきていただいている方がいるかは分かりませんが。。
下の画像は、以前作成した森ボス(ドラゴン)と連続で戦うものです。
使っていくと分かりますが、特に注意するべきは以下の点になります。
- Map Section
- Wave
「Map Section」は、マップのIDのようなものです。
画像の場合は一か所のみですが、一部屋ごとにマップIDが区切られています。
この番号がずれてしまうと、敵の登場タイミングが合わないので注意が必要です。
「Wave」は、そのマップで何番目に登場するか「=波」を表します。
厳密には二か所以上同時に沸く状況で、数字がずれる可能性はあります。
まず最初は、どこかのマップを選んで「Wave2以上」に敵を追加してみてください。
Wave1は沸き条件が特殊な場合があるので、沸き条件がシンプルな可能性の高いWave2がおすすめです。
クエストをサーバーに認識させよう
クエストをサーバーに認識させるには、ディレクトリ内の「quests」直下に追加します。
上書き確認が昔っぽく甘いので、名前は必ず変えるようにしましょう。
書き出し形式は「Server Quest file(GC)」を選択します。
既にサーバーを起動中の場合は、コマンドをたたくかサーバーの再起動が必要です。
たまにはゲームでもして気分をリフレッシュしよう!
今回は何気に初めてのゲーム記事を取り上げました。
レトロゲームを引っ張ってくるあたりが何ともですが、嵌まる人には嵌まると思います。
自作サーバーは複雑すぎる上に需要がほぼないので、ざっくり書きましたし、続きを書くかは未定です。
忙しい時こそ、小一時間でもリラックスする時間を作って頑張っていきましょう!!